- モンロードクトリン
- 21世紀のドクトリン
- オバマドクトリン
- まとめ
彼らを動かしてる原理原則とはなんなのか?
具体的な事象を追うことも重要だが、もっと重要なのは本質の理解である。
抽象的な核を掴めば、彼らが取りうる行動は手に取るように把握できるはずである。
人間の行動パターンはそこまで変化しない。本能的な剥き出しの欲望を満たすために行う行動は尚更変わらない。
モンロー主義
- ジェームズ・モンロー大統領は、第7回年次議会演説でこの原則を初めて述べた。モンロードクトリンは下記のように要約される。
- アメリカはアメリカ人のためのものである
- 外国勢力による南北アメリカの政治への介入は、敵対的な行為である。アメリカはヨーロッパ諸国による植民地化の対象ではない。そして未来永劫、いかなる欧州列強による将来の植民地化の対象とは見なされない。
- アメリカは既存のヨーロッパの植民地を認め干渉もしない。そしてヨーロッパ諸国の内政にも干渉しない。
- これはヨーロッパに向けたものでもあり、ヨーロッパに対する牽制でもあった。
- アメリカは南北アメリカ大陸の既存のヨーロッパの植民地については中立を保つが、新たな植民地を創設することには反対であることを明らかにしている
- モンロー・ドクトリンは、当時の国務長官であったジョン・クインシー・アダムスによって書かれたものである。
- 多くの政治家や大統領がモンロードクトリンに影響を受けている
この教義の意図と影響は、わずかな変更を加えながらも一世紀以上も続いており、ユリシーズ・S・グラント、セオドア・ルーズベルト、ジョン・F・ケネディ、ロナルド・レーガンなど、多くのアメリカの政治家や数人の大統領によって発せられることになった。
https://en.wikipedia.org/wiki/Monroe_Doctrine
拡大グローバルモンロードクトリン
- 第一次世界大戦後、ウィルソン大統領は積極的に国際関係を構築しようとした
- ニール・スミスは、ウッドロウ・ウィルソンが「グローバル・モンロー・ドクトリン」を提唱し、全世界に米国の覇権を拡大した
- 民主党第28代アメリカ大統領 ウッドロウウィルソン
- 「十四か条の平和原則」を発表し、新世界秩序を掲げた
- 国際連盟の創設に関わり、ノーベル平和賞を受賞
- レーニンの「平和に関する布告」を世界に貴重な原則を示したと称賛した
- そしてウィルソン主義が始まった
- これが世界中の強制民主化への始まりである
- 民主化といえば全てが正しいというわけでは無い
- ムバラクが倒され、モルシー政権が誕生したエジプトでは軍政を求める声も大きかった
- そしてクーデーターが起こり軍中心の政権になった
- これは結局自国民の繁栄にはつながらなかった民主化である。この言葉は所詮ハリボテである。
- 真の目的は自分達に都合のいい政権を立ち上げることである
ある人にとってはそれは民族自決への固執に基づく『刺激的なリベラルな国際主義』であり、またある人にとってはウィルソン主義は『世界に対する人道的介入の模範』で米国の外交政策を慎重に定義された制限的な武力行使の模範としている」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3%E4%B8%BB%E7%BE%A9
ウィルソン主義は、アメリカ合衆国が民主主義を標榜し国内外の政治体制の変革を追求することを使命と見なすことであり、今日も議論されるアメリカの外交政策の指針となった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3
- このようなドクトリンの拡大は米国を事実上のグローバル帝国にした
- スミスは、国連の創設がこのようなグローバルな保護国家的状況の確立に一役買ったと論じている
- ルーズベルトもモンロードクトリンを拡大し、ラテンアメリカが「部外者に対する義務を正当に尊重して行動する」ことを保証するのは米国の責任であると主張した。
21世紀のアプローチ
- 2013年イラクの失敗やアメリカの財政逼迫により、モンロー主義が復活する動きが出始めた。これは軍事同盟国に衝撃を与えることになる。
- イスラエルのネタニヤフは「いかなる脅威からも自己防衛できるようになる必要がある」
- これはもうアメリカを頼りにしないということである
- イラン核合意にバイデンは復帰しようとしている
- これはイラン石油利権を握る勢力に利益を与える行為である
- そして日本
- 現状は残念ながら、アメリカなしでは周辺の脅威に何も対処できない
- バイデン政権になり、尖閣や、大和タイは中共に売り渡されるだろう
- バイデンは日本や台湾にほとんど興味がない。
- 彼らは利益優先である。中東の方が圧倒的に儲かる。
- 自民党の左の連中は中共にこびることにしか興味がない
- 日本周辺の脅威に対抗できる力がほとんどないのが現状である
- これは非常にまずい状況であるが、一向に進展しない
- 大胆なアクションを取らないなら、この先もずっとそうだろう。現状は譲歩や宥和政策が招いた結果である。この外交戦略のままならば、必ず中共に支配されるだろう。
アメリカファースト
- 「モンロー大統領以来、アメリカへの外国の干渉を拒否することは、我が国の正式な政策でした」とトランプは述べました。
- ジョン・ボルトンは、「モンロー主義は健在です」と述べた
- トランプの国家安全保障担当補佐官であったボルトン
「この政権では、モンロー・ドクトリンという言葉を使うことを恐れていない…完全に民主的な半球を持つことは、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)大統領にまで遡るアメリカの歴代大統領の目標だった」
- トランプ氏は2018年の第73回国連総会でモンロー・ドクトリンの実施へのコミットメントを改めて表明した
- もう一つは Make America Great Again
- 深刻な経済状況悪化が起こった1979年にこのワードは作られた
オバマドクトリン
- 対照的に干渉主義とグローバリズムであるオバマドクトリン
- 元米国務長官のジョン・ケリーは「モンロー主義の時代は終わった」と述べた
- ケリーは南北アメリカの他の国々との相互パートナーシップを求めた
- オバマ氏はカイロの演説で、非民主主義国の改革を求めた
- 特に中東諸国
- オスロのノーベル平和賞授賞でオバマドクトリンが批判の対象になりました。
- オバマはこの批判に対し、国際世界での武力の行使を主張した。
「力が時々必要であると言うことは皮肉の呼びかけではありません。それは歴史の認識です。 人間の不完全さと理性の限界」
バラク・オバマ
- オバマ政権は国家安全保障戦略の報告書(NSS) を発表した
- グローバリズム
- 干渉主義
- オバマは国家安全保障戦略の目的は、反政府勢力に苦しんでいる国々を含め、世界に安定した状況を作り出すことと述べた。そして民主主義と経済発展の促進をする。
- 非常にわかりやすい嘘である
- さて誰が一番徳をすると思いますか?
- パキスタンの新聞はオバマドクトリンに非常に懐疑的である。
「米国が依然として世界の警官として行動しているので、新しいドクトリンに対する懐疑論を表明する余地を与えている。オバマ氏の声明は、米国は防衛のために必要に応じて一方的に行動する権利を留保しなければならない。米国がそのような戦争ドクトリンを放棄していないことを明確に示しています。米国によって犯された人権侵害は無数にあります。」
https://en.wikipedia.org/wiki/Obama_Doctrine
- また、「敵対国」との関わり、中国やインドとの緊密な関係、そして米国経済の強化に焦点を当てることを求めた
- ヒラリー・クリントン国務長官は、戦略の中心は民主主義と人権であると述べた
孤立主義は安全保障に悪影響を及ぼし、保護貿易主義は繁栄にひどいものであると結論付けなければなりません。米国が国境を越えて新しいフロンティアを支配することを期待してください。伝統的な帝国として地理的、軍事的または経済的にだけでなく、サイバー、宇宙および他の技術的フロンティアも。
https://en.wikipedia.org/wiki/Obama_Doctrine
- そんなオバマのNSSと決別したのがトランプ政権
- 国家の脅威としての「気候変動」を取り除いた
- 気候変動問題は利権でしかない
- 宣伝機関は長らくの間その嘘を流し続けてきた
- 世界は「国家の共同体」または「国際社会」ではなく、競争の場であるとした
- 「修正主義勢力」として中共を指名しました。
まとめ
- モンロー主義をモンロー大統領は唱えた
- アメリカはアメリカ人のためのものである。
- 不干渉主義
- ウィルソンがモンロー主義を拡大解釈した
- 全世界に米国の覇権を拡大した
- 国内外の政治体制の変革を追求した
- 干渉主義
- グローバリズム
- オバマや第三次オバマ政権バイデン内閣も同じである。強制民主化モデルがその作品の一つ。必ずやアラブの春は起きる。ターゲットは大物ロシアかもしれないし、別の国かもしれない
- トランプはそれとは全くの反対である
さてどちらが大富豪ではなく、自国民のために有益であり、国のためになる原理原則であろうか
答えは明らかである。続く
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