- 世界会議入門
- 近平のスピーチ
- プーチンの警告
- まとめ
世界会議入門
ダボス会議とは世界経済フォーラムのことである。スイスの東アルプスにあるリゾート地のダボスにて世界会議が行われる。世界の指導者や経済を司る者、いわゆる世界の覇者、世界のエリート、絶大な影響力を持つ者が集まる世界会議である。世界のトップ企業の指導者も集まるのである。
ダボス会議の設立者はクラウスシュワブである。彼はドイツの経済学者である。そしてシュワブ財団の長でもある。
シュワブは中共外交学院と関係が深い。30年以上の関係がある。通称CFAUと呼ばれるこの学院は外交官を育てる機関であり、中共外務省の直下に置かれている。中共外交官の発祥の地と呼ばれるほど中共での地位を確立している学院である。この外交学院を創設したのは周恩来である。
あの茂木シェイ敏充が満面の笑みで対応した王毅(外相)もこの外交学院出身である。外交部第32代報道官の汪文斌もこの学院出身である。この学院の碑文は江沢民や李鵬が書いている。中共の外交官にとってこの学院は名門であることは明白だ! 中共も力を入れている学院である。
そのような学院と設立者は関係が深いのである。そしてシュワブの息子は中共の女性と結婚し、北京で事務所を構えている。彼は中共を絶賛している。中共の監視社会を絶賛しているのだ。
会長はソロスやゲイツに並ぶ大物中の大物である。よってこの世界会議での中共がどのように扱われるかは容易に理解可能である。
この世界会議の立場は政治的に公平であるとされているが、果たして本当なのだろうか?甚だ疑問である。中立ならばグレートリセットなど言わないだろう。パワーパランスは明白ではないだろうか?リベラルやグローバル派がヒエラルキーの上にいることは明らかだ!
過去の日本の参加者で名前を上げたい人物がいる。一体誰だ?竹中平蔵である。当記事初登場の竹中平蔵である! 喜ばしい。ついにこの日がやってきた。実は竹中はダボス会議の理事である。彼はリベラルであり、グローバル派である。
彼の紹介を軽くしておこう。第三次小泉内閣の郵政民営化担当大臣だった竹中。若者には貧しくなる自由があると言った逆張りの竹中。正社員をなくせばいいと発言した竹中。派遣を改正して、日本を派遣だらけにして切りやすくて安い労働力に転換した竹中であった。企業が安く雇え、切りやすいリスクの低い労働者を欲しがるのは自明である。
禁断の扉を彼は開いたのだ。雇用を緩和し、派遣を拡大すると人材の流動が激しくなる。人材の流動が激しくなると人材仲介会社が儲かるのである。その一つの仲介業者の会長は一体誰だ! 日本の平均年収は大きく下がったのであった。ネットカフェに住んでる者すら出てきたのだ。そんな小泉竹中を宣伝機関は持ち上げたのである。政策をみずに彼らが行う人気者パフォーマンス作戦に引っかかってしまうとこうなるのだ。残念ながら国民が選んだ結果である。
皆様痛いほどご存知かと思いますが、軽い紹介をしておいた。
そんな平蔵が理事である。てことは?
彼はダボス会議が日本に輸出される通路になっているわけだ。それは彼の政策を見ても明らかである。非常に親和性が高い。
近平のスピーチ
近平は2017年に初めてダボス会議に出席した。そして関税の撤廃と自由貿易を唱えた。これで一番恩恵を受ける国はもちろん中共なのである。トランプは中共の為替操作に対抗して、高い関税を中共に加え自国の産業を守ったのである。いわゆる米中貿易戦争である。そんな保護主義貿易を近平は非難したのだ。
ソロスは近平を非難したがこれは裏がある。
中共は独自にアジアインフラ投資銀行いわゆる(AIIB)を作ったのだ。アメリカは入っておらず、この国際開発金融機関の目的は一体一路である。一帯一路の金をこの投資銀行が請け負うのである。一帯一路は中共が借金づけ外交の罠を発展途上国に仕掛けて軍事拠点化する取り上げスキームである。
尚且つ世界覇権これはADB(アジア開発銀行 アメリカと日本が主導)やIMFや世界銀行に歯向かう行為である。中共はドル覇権に対抗しようとしてる。国際的に全く信用に乏しい人民元の経済圏を作ろうとしている。だから中共とDSは覇権争いを繰り広げている。どちらも元を正せば共産主義なので是非ともやめていただきたいが。
とはいえSWIFT(国際銀行間通信協会)は中共中央銀行と協力しようとしていると路徳は言っている。そういう意見もある。絶望である。
主導者が変われば方針は変わる。絶対的な固定関係ていうのはない、変動的である。スナップショットでしかない。だから時事は常に追わないと知識は劣化していく。とはいえ核は不変であるので、この核を学ぶのが重要。反対意見も学ぶのも重要である。彼らの戦略が読めるからである。気分は悪いが、人民日報や環球時報は一応見てはいる。デタラメな意見しか書いてない。核を持ってれば特に影響されることはない。論理的に破綻してるので影響されることはない。ロジックや根拠が破綻してるものはオカルトである。主張だけで終わり! てのは頭に入ってこない。論理があるから面白い!
プーチンに入る前にダボスと米民主党の関係を紹介しておこう。世界会議には運用資金が必要である。スイスは物価が高い。ではその運用資金はどこから出ているか?尚且つ運用資金を出している機関が力を持つのは当然である。
一つはメンバーシップである。この会員にはメンバー料金が必要だ。戦略的パートナーなら628000ドルかかるのである。1000の会員トップ企業が存在するので、数百億円以上はこれだけであるだろう。
パートナー企業にはbank of america や、GS groupや BoeingやFacebookがいる。
なので資金を出してるのはトップ企業や金融屋(ウォール街の中心)である。一応2019年の収益は3億4900万フランとあるが、詳細は明らかにされていない。もっとあるのではないだろうか?ジャーナリストもこの不明な財務状況を指摘している。
そしてウォール街が金を出している先は米民主党である。
プーチンの警告
プーチンはそんな世界会議に単独で乗り込んだのであった。リモートではあるが。彼の立場はナショナリズムであるので、周りは敵だらけである。ダボスに批判的な意見を出すことは予想はされていた。
この予想は当たったのであった。期待通りである。ブライトバートによるとプーチンは
「グローバルな開発が自然に崩壊し、すべての人との戦いにつながる可能性があります」
https://www.breitbart.com/national-security/2021/01/28/putin-warns-apocalypse-davos/
プーチンは強く警告した。
- 世界経済成長のシステムそのもに深刻な機能不全がある。それはとある地方センター(FRBをおそらく指している)は極限なくお金を発行して、利益を享受した時に起こる(いわゆるシニョリッジ) そいて生成された利益は不均等に分配されている。
- 経済生活への過度な国の干渉は危険である。全能国家はありえない。国家の即時干渉の範囲を拡大したい誘惑は常にあるが、それは過剰な行為である。ソ連時代に国家の役割は絶対的になったが、最終的には非競争性につながった。 我々は大きなつけを払ってきた。歴史が繰り返されないように望んでいる
- 一つの通貨に過度に依存することは、世界経済にとって危険である。ドルの牽制ともされる発言である。非常に含みが多い発言
プーチンは西側諸国に対抗してるわけではないと言っている。オバマやバイデンや宣伝機関はプーチンは西側諸国と対抗しようとしている!と言っているが、プーチンは世界覇権派ではなく、ロシア国益第一優先の男である。
レーニンもトロツキーも称賛していないし、彼の愛書はドストエフスキーである。ドストエフスキーは反共産主義である。ドストエフスキーは共産主義の出現を予測していたと言われる。(罪と罰)
そんなプーチンの態度をトランプは見抜いていたのである。
そもそも共産主義旧ソ連の北方領土侵略の原因を作ったのは米民主党である。アメリカ(連合国側)の強烈な援助があったと言われている。護衛船や戦艦を無償で提供していたアメリカ。アメリカはソ連兵を指導していた。
そのソ連兵や戦艦が樺太や千島列島を日ソ中立条約を破って侵攻したのである。
ソ連対日参戦に備えて、アメリカとソ連は手を握って極秘でプロジェクトフラと呼ばれる軍事作戦を行っていた。
しかもこの作戦はいわゆるヤルタ会談で決まっていた。共産主義者が潜り込んでいたルーズベルト政権とスターリンの密約。
北方領土返還反対派の反プーチン極東ロシア勢力がいる (極東ハバロフスクでは反プーチンデモが繰り広げられている)
2018年にプーチンは返還反対デモに警戒感を示した。このデモを呼び掛けたのは再スターリン化を掲げるロシア共産党である。プーチンに追放されたホドルコフスキーはロシア共産党に献金を行っていた。ナワリヌイも反対集会を紹介した。
これはプーチンと安倍ちゃんが二島引き渡し(色丹と歯舞)を元にした日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を進めていたことの反発である。
北方領土返還の背景にいる連中は一体誰だろうか?これは明らかである。日本とロシアが手を組まれると困る連中である。
まとめ
中共と関係が深いシュワブさん開催の世界会議が今年も行われた。今年はリモートであった。
そんな世界会議には世界のトップ企業や金融屋や指導者が集まるのである。あの竹中もこの世界会議に参加しており、さらになんと理事でもある。彼は日本の雇用形態を破壊した。非常にこの会議と親和性の高い人材!
近平も過去演説を行ったが、ソロスから非難されている。これは中共が独自に世界覇権を握る動きに出たからである。
そんな世界会議に乗り込んだプーチンは強い警告をした。ある程度予想はしていたが、確信をつく痛烈な発言であり、大荒れの形相である。
コメント